「村のかじや」の 祝 ぐしもち

 

戦国時代の川中島合戦で、この町を往来した刀鍛冶によって伝えられたといわれている信州鎌の技術が今も残っている信濃町には、昔ながらの鍛冶場をもった茅葺屋根の古民家があります。

この古民家を後世に残そうと活動しているメンバーのお陰で、3年の歳月を費やして茅葺屋根の修復が完成しし、お披露目がありました。

屋根普請の棟上のお祝いとして、屋根より投げる餅のことを「ぐしもち」といいます。

「ぐし」とは、家のむねのことをいい、この餅を食べると長生きするといわれているありがたいお餅です。

茅葺を間近で見上げるとかなりの厚みがあり、葺き替え技術も後世に確実に伝授していかなくてはみようみまねで出来るものではなさそうです。

信濃町に引越してきた20年前にはこの辺りにもまだ何軒かこういう家があったのですが、あれから数年で次々消えていった記憶があります。

守って伝えていくという事は大変な労力がいるようです。

 

 

 

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